川岸。
何と言うか・・・「リアル」とか「等身大」とかって評が欲しくて、そこに最短距離で書いた作品って感じがした。
たぶんクールで頭がいい奴が書いたんだろうな。
そんなだから、ともかく何が表現したくて書いたのかが分らない。
まぁ、確かに「リアル」ってのは「現実味」のことだから、そういう意味では合ってるんだよね。
ただ、これ、全部ウソだからね。
よくしれっとしてこれだけのウソをでっち上げられるなと、さすがの俺も感心する。
俺が昔読んだマンガに何とかいう悪魔が出てくるんだけど、そいつ、「人間は欲望のために人を殺すけど、自分は食うためだから悪くない」って言うんだ。
子供はこういうの読んで直感的に醜さを理解するんだけど、こういう作品書く奴って、自分がどれだけ「子供」からかけ離れた存在かを示したがってるから、結果的に対極になってるんだろうな。
「大人」ってのは、「子供じゃない」って意味じゃないから。
表現ってのは、否定じゃなくて肯定なんだよ。
肯定に軸足を置けば、全ては否定できない。
これ、全部否定してるから、この立ち位置は作為的なもの。
映画評はしがらみに規制されてるから、そういうことは書けない。
こういう奴にこそ、年老いて命の終焉を迎えつつあるモネが描いたものを見せてやりたい。
本物の苦悩は、直視するのに一生かかる。
PR