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加会社×被会社

窮鼠猫を噛む

無題

以前のブログには書いたのだが、急に思い出したので
忘れないように書いておくとする。

俺は以前コンビニでバイトをしていた時期がある。
結構長かったりするのだが、ともあれ、コンビニ店員とくれば
一人で仕事一通り何でもこなさなければならない。
お店の商品に関するお客さんの質問に答える機会も多い。
特にレクチャーなどを受けているわけでもないのだが
品出しの時や、休憩時間などにちょっとつまむものを買った時など
自分でチェックすることもしばしばあるので、そんなに気負わなくても
簡単な質問には自然と答えられるようになっていくものなのだ。

ただ、時々返答に詰まることがある。
何を訊かれても、何も訊き返せないくらいに完璧に答えてやるのが俺の主義なのだが
さすがに「『ピザまん』って何?」と訊かれた時にはとっさに言葉が出なかった。
さすがに『ピザまん』の意味を訊かれるとは予想していなかった。

『ピザまん』です、以上の説明ができるのだろうか。

しかし、客もわざわざ尋ねてくるくらいなのだから、
きっとそれ以上の答えを期待してるに違いなかった。
結局、少し迷った挙句、あまり考えずにそのまま答えることにした。

「ピザ味の肉まんです」

「は~、そうか、ありがとう」

この説明が「ピザまん」という名称に全て含まれている気がしてならなかったが
何にせよお客が満足してくれたのだからこれも一仕事だ。


またある時は、外国人の客なのだが、スーツに身を包んだなかなかハンザムな青年で
時々見かけてはいた。
携帯で話している言葉は明らかにフランス語で、ああ、フランス人なんだと思っていた。
その青年が、ある日ふと、ラベルに「えびマヨネーズ」と書かれたおにぎりを手に訊いてきた。

「これ、何ですカ?」

これは、まず状況判断に迷った。
質問は日本語なのだから、日本語も少々は分かるらしい。
しかし、「えび」という字が読めない外国人が、「エビ(海老)」という言葉を知っているだろうか。
ここは知らないと仮定するとして、しかしでは何語で答えればいいのか?
いや、俺はエビのフランス語なんか知らなかった。
相手はおそらくフランス人だが、日本に来てるくらいだから、きっと英語くらいは分かるだろう。
英語だ、ここは英語だ。
一瞬「ロブスター」という言葉が頭をよぎったが、すんでのところで踏みとどまった。

「しゅ、シュリンプ。」

「ああ・・・アリガト」

ぶっちゃけ、「ロブスター」と答えても相手が融通を利かせてくれただろうとは思う。
この話は誰に話してもリアクションが今ひとつなのだが、日本語を話すフランス人に
英語で答えた判断と、「ロブスター」といきがちなところをすんでのところで「シュリンプ」
をひねり出した二点において、俺自身としてはかなりのファインプレイだったと自負している。


地味ながら困ったのは、初老の男性が、レジ前のエンド(棚の端っこのコーナー)
などによく置いてある、ミントフレーバーのガムを持ってきた時だ。

「お兄さん、ミントって何だい?」

ミントの意味を説明しろと言われれば、それはハーブの一種ですと答えれば済むのだが
「ミント」表記の意味は「ミント味」ということだ。
したがってこの場合、「ミント味」を説明しなければならない。
しかし、今や知らぬものはない「ミント味」、そこそこの年寄りだって、グリーンガムや
アイスミントくらいは知っててもおかしくないのだが、さて一体どう説明したものか。
一瞬、逡巡した挙句、こう答えた。

「え~と、ハッカです」

「ああそう、ありがとう」

これも、とっさの判断にしてはそこそこ気が利いてると思っている。
「え~と、青臭くて、すっとして・・・」などという七面倒な説明を、一言で、
しかも老人にも分かる古い言葉で見事に説明している。
しかし、これもなかなか分かってもらえない。










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