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F-35の仕様は
・ステルス形状
・出力191kN
・EOTS、EO-DAS、電子戦装備、センサーフュージョン
・最大搭載量8000t
などなど新機軸がてんこ盛り。
うちエンジンに関しては開発中の改良型で燃費性能が最大6%向上するとされるが、平均3%として計算してみると、延伸される航続距離はせいぜい66.6㎞に過ぎない。6%としても133㎞あまり。対してFティーンシリーズの平均航続距離は4000㎞あまり。この任務を引き継ぐには最低でも3000㎞ほどの航続距離が必要で、それには780㎞ほども不足する。埋め合わせには程遠いというのが実情だ。
航続距離2220㎞というのは、「前線戦闘機」であるMiG-29が増槽を一つ付けた場合(2100㎞)に相当する。「前線戦闘機」というのは、旧ソ連のドクトリンで、前線に配備する戦闘機は安くて高速である以外は妥協し、代わりに数を揃えるという考え方に基づく。この防衛網を突破した敵機は、内陸部を守る本格的なミサイルキャリアー(MiG-25や31など)で迎撃する。ちなみに先代の前線戦闘機はMiG-21で、航続距離はbisで1200㎞あまりしかない。
このエンジンに関しては、個人的に、これ以上いじってもF-35が抱える問題を完全に解消するほどの改善は期待できないと思う。まるでMiG-31のエンジン。
VTOLとアビオニクスのいくらかを省いてでも大幅に軽量化して、エンジンを従来型の燃費性能が高いものに換装しないと厳しいのではないか。というより、そこまでするなら初めから作り直した方が早く、正直に「失敗」と言う方が妥当だろう。
個人的に、この機は「作れる勝利(=正当化)」の限界を示したと思っている。これが失敗でないのなら、一体何が失敗なのか。俺個人としては、調達計画を大幅に縮小し、浮いた費用でアビオニクスをEOTSに絞った軽量ステルス戦闘機を早々に別途開発することをお勧めしたい。