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戦争がいい悪いという次元で論じてると見落としがちなんですが、実は軍事力というものにも限界はあるんですね。
それは今回のウクライナ侵攻を見ても、ロシアにしたって目が眩むような数の戦車を失ってる訳で。これを「四方八方を相手に同時にやれ」と言われても、さすがのロシアもできないでしょう。
一たび軍事衝突になってしまえば正論なんて何の意味もなく、互いの軍事力が拮抗する地点に一線を引いてそこで停戦するしかないんですね。
でなければ決着がつくまでやるしかない。
軍事的決着とは、軍事的に窮乏した結果としてロシアに親西欧政権が誕生するか、もしくはウクライナに親ロ政権が誕生するかで、前者が現実的と思う人はいないでしょうから自ずからウクライナの敗北ということになります。
じゃなきゃ完全占領されるまで停戦できないんですから。
手離しで振り子を止めたいと思うなら、振り子が一番低くなる位置で止めるのが正解です。なぜならそれが道理だからです。
途中の、例えば45°の角度で止まって欲しいと思うなら、支える負担まで考慮した上でそうしてもいい。ただその場合にも、完全に手を離した状態ではどこに止まるかを踏まえていれば、自ずから、どの角度だとどの程度の負担が生じるかという計算ができます。
この「計算できる」が重要で、この計算なしに無計画で始めてしまうから、始まってから負担が湯水のように増えていって収拾がつかなくなってしまう。