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信長が本能寺の変の時に隙を作ったことを「しくじり」とする指摘はうんざりするほど見てきたけど、でも、何なら光秀なんかより出自の卑しい家臣なんかいっぱい使ってたし、本能寺を含めて家臣に隙見せるの初めてじゃなかった訳でしょ?
これは想像だけど、家臣に寝首をかかれるのは、そもそもそんな奴を召し抱える主君の方にも非があるんで、自分の家中には、織田信長の器量が分からない無能はいないってつもりで徹底してたんじゃないかな。
光秀は、腹黒くて計算高いイメージがあって、そういう奴って得てして肝っ玉は小さいもんなのね。出身は決していい方じゃないのに、将軍家に関わったり茶の湯を嗜んだりと、どこかエリート志向がある。信長に仕えたのもたぶん本意じゃなく、自身の立身のための足掛かりくらいに思ってたんだと思う。将軍家にはコネもあるから、将軍家の受けは信長より上という自信もあった。
そんな奴だから、「手柄がない」ことを「怠慢」とみなして宿将が容赦なく降格されるのを見て、いつかは自分にお鉢が回ってくると内心恐々としてたんじゃないかな。そんな中、四国のとりまとめで面目を潰された挙句、京で意味不明な不興を買って饗応役を外されたもんだから、いよいよ自分の降格も時間の問題と思い込み、かねてからの計画を実行に移した。
要は小心者だね。
つまり、俺は光秀単独犯派。
あれこれ説は立ってるけど、どれもこれも状況証拠ばかりで決定打がないんだよね。俺は今のとこ、毛利元就の見立てを信じてる。なにしろ光秀が頭角を現すずっと前に「油断のならない危険人物」とまで読み切ってたんだから只者じゃない。
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