https://trafficnews.jp/post/121453/2
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防衛面で戦力の数量が必要になるのは、全体にくまなく配備して即応態勢を取るには、どうしても質を抑えてでも数量を優先する必要があるから。
「潜水艦対策が甘い」というのは、一般的なイメージである「大規模侵攻」が前提になる考え方です。一方で、攻め方としては、戦力をあえて分散させ各地から同時に上陸を試みるようなやり方も当然成立します(※)。台湾海軍が大量に持つミサイル艇は、こうした場合の防衛の尖兵として、初期対応を可能にしています。
戦力とは、すなわち質と量の両立です。どんなに強力な兵器であっても、離れた二か所を同時に守ることはできません。量優先の装備で即応して時間を稼ぎ、その間に質を兼備した主力が本格的な対策を講じるのが基本的な戦い方になります。
ただ、そうはいってもやはり完ぺきとは言えません。31隻という大量な数を配備すれば、更新の要が出てきた場合にも同じような大量調達が必要になってしまいます。この辺りが軍事行政の腕の見せどころ。いかにコストを分散させ、負担の時期が偏らないようにするかという工夫が必要なのです。
(※)このやり方は、特に日本の様に細長く海岸線が長い国は警戒しなければならない。場合によっては逆上陸(一旦戦力を撤退させた地域に海側からUターンで行う上陸)なども検討しなければならず、地上戦力の機動化は急務と言える。
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