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「釣り野伏」の話が出たので、これもついでですからご説明しましょう。
「釣り野伏」という戦術は、大きく分けて二つのパートから成ります。
すなわち
①釣り
②野伏
①は分かりますね?陽動戦術で敵を罠に誘引することです。あまりわざとらしくなってしまうと敵に意図を看破されてしまいますので、その辺の加減が難しい。
②については、つまりは野戦における「伏兵」です。敵が油断して通りそうな位置に伏兵を仕込んでおき、虚を突いて奇襲攻撃を仕掛けます。
しかるに、「釣り野伏」とは、伏兵を仕込んだ罠に敵軍を誘引する高等戦術ということになり、戦国時代には島津家がお家芸としていました。
ここで要点になります。
俺はかねてから「正当化、意趣返しには依存するな」と言ってきました。
それはなぜか。
「正論」とは恐ろしいものです。
素直に論を交わす程度であれば、「正論」は大変有用な「気づき」をもたらします。
しかし一たびよこしまな意図で逆張りをしかけた途端、どこに陣取っても地雷・伏兵のるつぼと化してしまうのです。
なぜなら、これもかねてから言う通り、「正しい説を否定するには間違ったことを言わなければならない」からです。
だから、「『正当化』や『意趣返し』のような小技には頼らず、自分で戦を作れ」、とさんざん言ってきたのです。
小技で勝ち誇ってるような奴は所詮は小者。
拙い正攻法で小馬鹿にされるのも初めの内だけで、やがて正攻法で奇策と互角に渡り合えるようになった頃に奇策の封印を解けば、もはや挽回不可能な実力差になってます。
べつに無視して頼っても構いませんが、「七面鳥撃ち」ですよ?
あれほど言っておいたのに、なんて教え甲斐のない奴ら。
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