まず、メディアの皆さんはどうしても「排除」という発言を希望の敗因に結び付けたいようですが、
逆に立憲民主が予想を上回る善戦を繰り広げたのは、立民が政党としてのポリシーに対して純度
が高い議員を結果的に揃えることができた点が大きいのでは。
つまり、小池氏が言った事を結果として実現したために「明確な方針を持つまとまった政党」
という評価を得て、迷える旧民進党支持層の受け皿として期待以上のスペックを発揮したという
ことです。
立民の善戦は、むしろ小池氏の発言の正しさを証明したと思いますがいかに。
まっとうな事を言ってるのに、細川氏がまるで裏切り者代表のような扱いで随分叩かれていて、
正直同情しました。
特に三浦女史のツッコミで「WIKI程度の知識では?」とありましたが、かなり露骨な当てこすり
なのでこちらも正面から受けて立とうと思います。
逆に訊きたいのですが、「WIKI程度の知識」しか持たない方には参政権を与えるべきでないと
思われますか?
女史のように、学者で飯を食える恵まれた環境をお持ちの方ならともかく、生活や仕事に追われ
ながら投票される大多数の有権者の方の中には、その「WIKI程度の知識」さえ持たれていない方が
相当数含まれます。
政策の中身についてのツッコミは、政策論争の場でされたらよろしい。
そしたら、こちらも黙って聞き、真面目に答えます。
しかし、選挙で政党が示すべきはまずポリシー、次いで政策のテーマや目標・公約、政策の具体的な
中身は三番目以降です。
そうでなければ、専門家以外は判断基準が得られずに困惑してしまう。
このあたりがいかにもオンライン議論の巧者たる部分で、反論や反論封じには長けている一方で、
有権者に信を問うという選挙の本質を理解しておらず優先順位の誤りに気付かない。
まず細川氏を初めとする民進→希望転向組に「裏切り者」のレッテルを貼り、本来は「残党」である
はずの立民を「義士」として持ち上げるという番組の意図ありきな姿勢に見受けられますが。
政党である以上、まずはポリシー、つまり政党として集合する骨子となる考え方
(「ポリシー」=「政策」みたいな揚げ足取りの指摘はご容赦下さい)を掲げなければいけない訳で、
その上で小池氏が、選挙のためになりふり構わず議席数集めをするような無節操なことではなく、
きちんと主義心情の面で共感してくれる議員を選抜すると強調したまでのことで、それこそ政党の
長として当然だしむしろ潔いとさえ感じます。
その発言の意図が誤ったイメージで伝わったことには、メディアの方にも責任があるんじゃ
ないですか?
今回の選挙について、総括として言えることは、有権者の関心は完全に「北朝鮮」「憲法9条の
扱い」に集約されていたということが言えると思います。
北朝鮮問題が矢継ぎ早のトラブルで緊張が極限まで高まった、まさにその時の選挙戦という
タイミングでした。
野党はモリカケで共闘を図るつもりだったと言われていましたが、そうだとすれば時局が読めて
いなかった。
確かにモリカケは小さな問題ではありません。
しかし有権者にとってこのテのスキャンダルはもはや耳タコで、はっきりした証拠が出て検察が
捜査に乗り出すような一大スキャンダルにでも達しない限り、北朝鮮問題に優先するような動き
にはなりません。
であるなら、希望はこの2点について、せめて明確な方針を打ち出すべきでしたが、実際には、
「現実的な観点からの再検討」という曖昧な表現にとどまり、肝心な憲法9条から話題をそらす
ような姿勢だったことが、有権者に不安を抱かせたのではないでしょうか。
裏を返せば、もし北朝鮮問題の緊張状態がなければ自民党はモリカケで大敗していたで
しょうし、そもそも解散はなかったと思います。
その辺も、実際には裏で色々あったのかもしれませんが、推測で話をするわけにもいきません。
ともかく、以前指摘した通り、このタイミングでは有権者には実質的に選択肢はありませんでした。
モリカケ以外の政局はないのに唐突に解散総選挙となって、多くの有権者は途方にくれた挙句
信任投票を余儀なくされたのではないでしょうか。
一番準備できていなかったのは有権者だと思います。
それにしても、こういう戦略的な解散の使い方は、政治家に対する不信感を確実に高めます。
おそらくですが、自民党政権は、アベノミクスがやっと実を結び始めたという段階に到っても、
社会保障問題への弱さを理由に、感謝されるどころかむしろ見放されるのではないでしょうか。