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トランプ米は北朝鮮への攻撃は可能か ─ ジャーナリスト・辺真一氏
全くご説の通りで、むしろ、シリア攻撃によって北朝鮮への実力行使は遠のいたと思います。
トランプ大統領は、米国歴代大統領の中で最も「北朝鮮的」な戦略をとる人物だと考えます。
駆引きにおいては、相手の意図がはっきり分かっている時こそもっとも有利な状況ですから、
相手が乗ってきた場合の備えを周到に用意してから挑発し相手を揺さぶります。
もちろん、まんまと乗ってきたらすかさず叩きます。
これが両者の基本戦術です。
そう考えると、今はトランプ大統領がちくりと牽制すると、北朝鮮もちくりとやり返す。
双方とも挑発しあっている状況で、挑発に乗る気配はどちらにもありません。
北朝鮮が、いつものようにミサイルを海に打ち込んで示威行動をとる状況はもはや平時といってもよく、
むしろ状況は落ち着いていると言っても過言ではありません。
それこそ北朝鮮がアメリカ本土にICBMを撃ち込むくらいのことでも起こらない限り、派手な言動とは裏腹に、
米国が軍事行動に踏み切る可能性はまずありません。
米国がシリアを攻撃したのは、以前ロシアがISへの攻撃を理由に独断で自国に有利な空爆を
加えた事実があるので、今回の化学兵器使用疑惑で米国に有利なミサイル攻撃を一方的に
実施しても、駆引きに際どく勝てる目算が立ったからでしょう。
シリアの内戦は、米国とロシアが、表面的には互いに手を取り合いそっぽを向きながら、その実は
双方とも軍事介入によって少しでも自陣営に有利な状況を作ろうと試みる、新たなステージに
入ったと思います。
シリアの人々にとってはまさに悪夢ですが、それが現実だと思います。
あの状況に到ってもなお手を緩めないロシアと、是が非でもイラク戦争を正当化し結実させたい
米国の思惑が遠巻きに衝突しているという訳です。
いざ始まってしまうと、戦争というものは本当に凄惨で無慈悲なものです。
決して他人事としてではなく、これを我が身に置き換え短慮は厳に慎むべきでしょう。
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