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なんで分からないんだろ。
戦車が有ると無いの差に比べたら、その戦車が他と比べて強いか弱いかは些細な問題。どんな頑丈な防弾着を着るより、そもそも敵に見つからない方が安全でしょ?
なぁ。
確かに最新の戦車は強いよ。
陸自の90式だって、米国での実弾演習で5000M離れた移動目標に初弾を命中させて向こうの関係者を驚かせたらしいから。防御力の話なんかにしても、60年代の戦車なら一発でやられるケースでも、最新の複合装甲があれば二発三発耐えられる。
確かに凄いんだよ。
でも、逆に言えばそれだけ。
実戦で命中弾受ければ、2発3発が5発6発になるのなんてあっという間。
そして命中弾受けるたびにあちこちが壊れて弱くなっていく。
すでに3~4発食らってる90式は、言ってみればもう「90式」じゃないんだよ。
そしたら分かるだろ?
「どっちがスペック上有利か」じゃないの。
どこにどう配置して、どういう状況で交戦が始まるかでもう勝負は80%決まってるの。
そこで負けてれば、その戦車がたとえ最新でも、それは「1発で終わるはずが数分耐えられる」ってだけで、全ての不利をスペックだけでひっくり返せるわけじゃない。
俺はチャレンジャー2の供与が決まった時、「作戦の如何を問わずロシア軍の全面を突破できるくらいのインパクトがある」と言ったよね。それは、戦闘の本質を説明したんじゃなく、単にチャレンジャー2という戦車がそれくらい凄い戦車だって言いたかっただけ。
各国ともギリギリの戦いでも少しでも有利に戦いたいから改良にしのぎを削ってるけど、勝負の大部分はスペック以外の理由で決まる。「80年代の戦車より60年代の戦車の方がスペック劣るから非力」みたいな乱暴で雑な解釈じゃ、勝敗は見通せないの。