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加会社×被会社

窮鼠猫を噛む

無題





日本海海戦を扱った番組。

番組では、日本海海戦が起こる直前、出されていた三隻の哨戒艦からの報告が三者三様に割れ、危ういところで勝利を拾ったという故事にちなみ、「指揮官たるもの、情報を扱うに足る資質が求められる」とか云々とまとめていたが、それってどうなんだろう?

まず、哨戒艦を三隻出した時点で、艦隊司令部は充分万全を期していると思う。
実際には偶々三艦の報告が割れたために苦慮することになったが、もし仮に敵艦隊の位置を見誤ったのが一隻だけであれば、残り二隻の意見を採って情報の正確性を期すことができた。

また、当時はむろんGPSなどなく、基礎的な航法によって位置を割り出さなければならない。人力の航法は方角と速力・時間などの基礎的な計算結果に潮の流れや風などが影響し誤差が付き物。

さらに言うなら、後に正確に情報を割り出していた艦の乗組員の証言によれば「他の二艦の位置情報は間違いであると分かっていたが、一方の艦に上位の指揮官が搭乗していたために間違いと報告するのは躊躇われた」とあったが、仮に間違いを指摘していたとしても、他の二艦も己の情報が正しいと信じて報告している以上、本隊にとってどの情報が正しいか判別できないことに変わりはない。

つまり、位置の特定で失敗が生じたのは、当時の航法技術の限界でたまたま三艦の測定結果が割れてしまったためであって、指揮官に情報を扱う能力が欠けていたためではない(特にそのことを示す根拠がない)。よって、ここで問われるのは指揮官の「情報を扱う能力」ではなく、「情報が錯綜した場合の臨機応変の判断力」ということになる。

結果は知っての通り、東郷平八郎長官は危険を冒して適切な決断を下し、見事敵艦隊を殲滅することに成功した。



決して、「情報を軽視していい」と言うつもりはない。しかし、少なくともこの事例では、情報が徹底して重視された形跡はあっても、軽視したり資質に欠けた形跡は特に見当たらない。

過去の事例を適切に総括できるというのも、また情報に関する資質の一つではなかろうか。
























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