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ロシアが旧ソ連から引き継いだ装備の中にSA-8ゲッコー(9K33オサー)というのがあるんですけどご存じですか?これが最初に配備されたのは半世紀前の71年ですよ?それが98年までの実に27年間、アップグレードを繰り返しながら生産され続け、今回のウクライナ侵攻にも動員されている。初期型と最後期型では、もはや別物と言っていい。
この分野の常識として、旧共産圏(特に中露)は、一度作った装備は骨の髄までしゃぶりつくす勢いでいじり倒して使い続ける慣習で知られていて、冷戦崩壊後もその傾向は若干残っている。リリースが古いからと言って、必ずしもポンコツとは言えないのでご注意を。
米国がチャパレル以降短SAMの配備を見送ってきた空白期も、ロシアは短SAMを新規開発して維持してきた。独自戦略によって米国のドクトリンに振り回されなかった賜物で、むしろ「米国が持たないんだから要らないんだろう」とばかりに持たなかった西側諸国の考え方の方が「安直で古い」ということになりますね。
ちなみに自衛隊は、いっときの不要論にもめげず、短SAMを絶やしたことはありません。
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