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前にも言ったように、軍需産業はハイリスクハイリターン。トップの企業は、そのうち「ハイリスク」を軽減しようとするから「一人勝ち」状態が必要になるし、つまり米英の軍需企業はそれをやって儲けてるわけ。
逆に言えば、他所がそこに参入するということは、そういう企業の安定経営を脅かすということだから、水面下ではそりゃもう戦争みたいなことになる。MSJが潰されたんだって結局はそれ。
日本の政界は、シェアトップの米英とケンカする覚悟あるんですか?
例えば、お隣の半島の国をご覧ください。大陸とは地続きで、北にはかの将軍様の国がある。そんな地勢で踏みとどまって守らなきゃいけないことのストレスは想像を絶するものがある。
そういう国の予算を見てください。どうしたって安保を優先せざるを得ないから、費用対効果が悪いことと言ったらこの上ない。セールス面で日本の先を行ってると言っても、日本はそもそもメーカー主体の輸出を認めてない。その上で日本の先を行くことは何の売りにもならないし、視野を広げてみれば、韓国製の兵器が評価されてるのは安いからであって品質面ではない。
日本が参入したって結局はこういうレベルで争うのが関の山ですから、そしたら人件費が高い日本に勝ち目はない。
なんでもっと民生側の特長に寄せた戦略を立てないのかと思う。民生が強いなら、それを応用しやすい分野で強みを作ればいい。猫も杓子も米英と同じ道を歩まなきゃいけない訳じゃない。下請けで技術を培って、時々作ってだってあんな立派なエンジンを作れるじゃないですか。
我が国に歩兵戦闘車(IFV)の後継が必要な理由が未だに分からない。最初に作った時だって、結局は「他所と同じ戦術を使いたい」というレベルの話で、他所のIFVを分析してその平均値みたいなものをでっち上げた。強みといえば主兵装の威力だが、歩兵戦闘車の主兵装が他所より少々強いからと言って大したアドバンテージにはならない。MBTから見れば、砲弾一発で済むことに変わりはないんですから。
要するに、主体的な戦術思想もないまま、盲目的な追従姿勢で作ってしまった代物。そういうことをしてる限り、日本はいつまで経っても「大国の廉価版ニセモノ」の域を出ない。
渡渉能力が必要ないってことは単独では作戦行動しないってことですから、日本で使う分には、重防護のAPCがあればいいんです。IFVの強みは、単独で作戦行動できる点ですから。重防護のAPCがあれば、何も軽戦車に兵員まで搭載できる必要はない。
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