https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20220531-00298626
「ウクライナ戦争の裏側」? ─ 筑波大学名誉教授・遠藤誉氏
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関連項目をWIKIでざっと調べてみたが、仮に当時のオバマ大統領がデモ隊を支援したことが本当だったとしても、これを禁止するような趣旨は国連憲章には見当たらない。
まして、オバマ政権時代に政権転覆工作が行われたという事実についても、「元CIA関係者」たった一人の証言に基づいており、信憑性に疑問が残る。
さらに、記事では2014年の政変をさも当然とばかりに「クーデター」と呼称しているが、一部で武力闘争が発生したことは認められるものの、全体としては平和的なデモやシュプレヒコールによる国家機能の麻痺で、当時のヤヌコーヴィッチ政権がこれを暴力で弾圧しようとして失敗し国外へ逃亡したという経緯になり、「暴力的な政変」を意味する「クーデター」という表現とは矛盾する。
以上の前提により、個人的には、この工作が国連憲章に違反しているとは思わないし、工作があった事実自体が充分確認できてないと思う。
珍しくロシア側に有利な論説だったが、これまでのウクライナ擁護論と同じく「強弁」の域を出ていない。
問題そこじゃないと思う。さも転覆工作が侵攻の原因を作ったように見せかけてるが、問題は「どっちが先に手を出したか」じゃなく「どっちが先に一線を越えたか」。
記事では事の経緯について、デモ中に起きた狙撃事件について「(ヤヌコーヴィッチ)政権側は政権を維持したい側だから狙撃なんてしてもメリットがない」と、単なる憶測を事実のように扱っていて、これがオバマ政権側の工作だったことを裏付ける根拠は全く示されていない。
以上から、原則として先に国連憲章に違反したのはロシアだし、その部分については異論の余地はない。問題は、ことの善悪じゃなく判断の正否。
確かに侵攻について非があるのはロシアだが、ウクライナ側にはことの是非を越えた現実的判断の余地があったのではないだろうか。
識者の方からゼレンスキー政権の中核は左派政党だとご指摘を頂いたが、この経緯から察するに、初期にロシアからの分離運動の中核を構成したのはポロシェンコ麾下の右派勢力だということが分かる。ということは、ゼレンスキーの路線も原則分離である以上は、当然右派勢力の影響があるだろう。
この影響力がゼレンスキー政権の現実的選択を阻んだ可能性は考えられないだろうか?
ともあれ、ウクライナの世論は不安定で、ことここに到る今でも複雑な感情を抱えていると思う。少なくとも大多数の人は、分離政策の推進にこうまでの犠牲が伴うとは思ってなかっただろう。
個人的には、やはり時期尚早だったと言わざるを得ない。欧米列強にとっては所詮「有史以来の血塗られた歴史の一ページ」に過ぎないかもしれないが、当のウクライナ人にとっては災難もいいとこ。気の毒で仕方がない。
俺は、ロシアを弁護してるんじゃないのね。
ウクライナの無辜の民間人犠牲者に同情してるの。