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それでも地政学だと言い張るか。
「ランドパワー」「シーパワー」の理論を落とし込んでるんじゃないの。
逆。
隣と陸続きの国は、国境を徒歩でも越えられるから防衛に苦慮する。
阻止しようと思ったら偵察警戒要員が無数に必要になるから。
でも周囲を海に囲まれた島国は、船や飛行機などの目立つ移動手段を使わないと国境を越えて入国できないでしょ?
しかも出発から入国まで時間もかかる。
つまり、その中途の限られた点と線さえ押さえれば阻止できるので、守りやすいわけ。
そこから発展させてるんだよ?
原則論じゃん。
前にも言ったように、地政学には「エアパワー」の概念が欠けている。
この指摘に対し、地政学の概念を使って反論してきた奴もいたが、「ランドパワー」「シーパワー」の概念を基準としてできてる地政学の理屈で「エアパワー」が成立しないのは当たり前だ。
地政学に「エアパワー」の概念がないのは、地政学が戦後になってタブー視されるようになったから。
軍事の分野で航空主兵が確立したのはWWII以降だから、それ以前のサンプルの解析によって確立された地政学には「空」の概念がない。
しかし、今や陸海空三軍で空軍が最も重要であることを疑う者はいない。
もっと踏み込むなら、軍事で航空が主力になって矛と盾の勝負に決着がついた。
いまや空を制する者が一方的に戦いを制する時代。
空軍力に乏しい国が無暗に抵抗するメリットはほとんどないと言っていい。
このことが、戦争の件数を劇的に減らし安定をもたらした。
まぁ、この辺は少々勇み足なので予想に留めるが。