半島を巡る情勢についての追記です。
俺は、やはり北朝鮮に対する武力攻撃という選択肢はないと思います。
ttp://hf15x.kagome-kagome.com/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/20170411
番組の中で
>「覚悟のない意見はもう聞きたくない」
とありましたが、まずはこちらをお読み下さい。
ttp://hf15x.kagome-kagome.com/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/20170423
もうお分かりのこととは思いますが、ご覧の様に、かつての冷戦時代にも、今の半島情勢を
遥かに越える危機的状況が発生したことがあります。
しかし今はどうなっていますか?
ソ連は崩壊し、中国は改革開放路線を進めざるを得なくなりました。
仰ることは短・中期的にはよく分かります。
しかし、もし、キューバ危機の時に短慮を起こしていたらどうなっていたでしょう?
キューバ危機での核戦争の危機が、いかに首の皮一つで回避されたかは分かると思います。
故・ケネディ大統領は、才能と気力とカリスマを兼ね備えた素晴らしい人物です。
その彼が、危機を回避するために、軍の強硬派と対峙して何を賭けて何を実現したか。
翌年に起きたことを併せて考えれば明白です。
また、核武装していたソ連の潜水艦に乗っていた政治将校、彼もまた、現場の決定を覆してまで
決定的な危機を回避しました。
彼らのうち一方でも、勇気を出して主張せずに事態を悪化するままに静観していたら、どうなっていた
でしょうか?
先に、
>今の半島情勢を遥かに越える
と書きました。
兵器というものもまた、時間の経過と共に性能が劣化し、定期的に整備したり部品を交換したり
しなければ性能を維持することはできません。
北朝鮮の長距離ミサイルが何度も発射試験に失敗しているのは、おそらく整備などの維持予算が
十分でないためでしょう。
これが核兵器ともなればさらにカネがかかります。
日本や韓国が相手ならそれぞれ一発で片がつきますが、米国を破滅させるためには一体何発の
核兵器が必要でしょう?
北朝鮮の経済状況を考えれば、一時に限って数発程度を保有することは可能でも、戦力として
使い物になる数量を配備して維持することはおそらく不可能です。
今後制裁が強化されれば尚のことです。
そんなことは当事国である北朝鮮自身が一番分かっていることで、だからこそ、ああやって派手に
宣伝工作をして、事実を最大限の利益に結び付けようとしているのです。
正直、米国にとっては半島の状況はキューバ危機に比べればまだまだで、おそらく真剣にとり合って
はいません。
また、日本にとっていかにこれが危機的状況だったとしても、日本にはその危機を武力によって
独力で取り除く力はないし、それは憲法やら軍事力の問題ではなく、北朝鮮と同じでカネの問題です。
それだけの軍事力を整備して常時保有する力は、日本にもないのです。
大きな軍事力を保有するということは、軍事面での国際的責任も増えますし、それを警戒する側から
生じる新たな負担や脅威にも対処しなければならなくなります。
財政赤字の額をお考え下さい。
そんな重荷を抱えられるほどの余裕が、今の日本にあるでしょうか。
「武力行使」というカードは、相手による先制攻撃が確実化するまで、決して切ってはいけません。
かつてのナチスを引き合いに出された方もいましたが、ではもし強攻策に出た場合、あの戦争は、
あの戦争被害は回避できたとお考えでしょうか?
損害が小さくなったというだけのことで、結局は戦争になり多数の被害者を出すことに変わりは
なかったでしょう。
加えて、後にソ連との東西対立が顕在化した折に、両陣営とも戦争被害からの再建中でなければ、
欧州は間違いなく戦場になっていたでしょう。
それも大砲や戦車で戦争してた時代の話です。
今やれば、あの程度では済みません。
湾岸戦争のケースは、イラクはイランとの戦争で疲弊していた上、経済制裁などで追い詰められて
いました。
それゆえに凶行に出たことが発端で、それが後のイラク戦争にも結びつきました。
元々十分な準備のないまま戦争になったわけです。
それと北朝鮮の場合とを同等に扱っていいものでしょうか?
森本先生が仰ったことを否定するわけではありませんが、武力行使による解決という選択肢は、
今はもちろん、昔もあり得なかったと思います。
最後に「巻き込まれる・巻き込まれない」という論点ですが、実に的外れだと思います。
米軍の基地なんかなくたって、日本は今まで北朝鮮への制裁にはっきり加わってきた訳ですから、
これほど近くで当の北朝鮮が絡んだ戦争が起これば、自動的に巻き込まれます。
イラク戦争ではイスラエルが巻き込まれたでしょう?
いざ始まってしまえば人というものは何でもやります。